学会賞
平成24年度の学会賞の授与について
第31回日本自然災害学会学術講演会が,平成24年9月18~19日に,青森に於いて開催された。 9月18日(火)に開かれた総会の中で,学会賞の授賞式が行われた。 日本自然災害学会の学会賞として,功績賞,学術賞,国際賞が設けられている。
学術賞は,菅原大助 氏(東北大学災害科学国際研究所),今村文彦 氏(東北大学災害科学国際研究所),松本秀明 氏(東北学院大学教養学部地域構想学科),後藤和久 氏(東北大学災害科学国際研究所),箕浦幸治 氏(東北大学大学院理学研究科地学専攻)に授与された。功績賞・国際賞に該当はなかった。
学術賞
- 受賞者
- 東北大学災害科学国際研究所 菅原大助 氏
- 東北大学災害科学国際研究所 今村文彦 氏
- 東北学院大学教養学部地域構想学科 松本秀明 氏
- 東北大学災害科学国際研究所 後藤和久 氏
- 東北大学大学院理学研究科地学専攻 箕浦幸治 氏
- 学術賞名
- 地質学的データを用いた西暦869年貞観地震津波の復元について
- 掲載誌
- 「自然災害科学」,Vol.29,No.4,2011,pp.501-516.
- 受賞理由
- 今回,受賞した菅原助教らの論文は,津波堆積物という沿岸低地の地層に残されている砂層の分布を調査し,数値シミュレーションで869年に発生した貞観地震津波の規模の復元に迫り,およそ1000年前に大規模な津波が東北地方に発生していたことを示すものです。本論文が掲載された直後に東日本大震災が発生したこともあり,東北地方の過去の地震津波を研究する上で,広く引用されています。
これまでの受賞者一覧