ホンネで語ろう「ぼうさい」イブニングカフェ

コロナ禍において当学会の研究発表会もオンライン開催となるなどなかなか皆様と顔を合わせて意⾒交換する機会に恵まれない状況にあります。この機会をとらえて、インターネット上で肩の凝らない、しかし、本質的な議論をできる場を作りたいと思っております。

学会員でない方もご参加いただけます。コーヒー片手に気軽にご参加ください。

第7回 2023年6月15日
第6回 2023年4月27日
第5回 2023年2月16日
第4回 2022年12月20日
第3回 2022年10月20日
第2回 2022年8月25日
第1回 2022年6月23日

第7回 炎上必至 “自助中心主義対策にあえてもの申す”

昨今、「自分の命は自分で守れ」の自助がやけに強調されていると思いませんか。地球温暖化はグローバルな課題です。温暖化の影響は災害を大規模かつ広域に複合化させます。この大規模広域複合災害に対して「自分の命は自分で守れ」を強調するのはSDGsの精神に反する、とここに宣言したいと思います。自然災害と社会や住民との関わり方について、議論を盛り上げようとの意図で、炎上覚悟のタイトルとさせて頂きました。反論、大いに歓迎です。
日時
2023年6月15日(木)16:30-17:45
スケジュール
16:30-16:35 趣旨説明
16:35-17:05 話題提供
17:05-17:40 ディスカッション
17:40-17:45 閉会
開催方法: zoom
以下、URLからお申し込みください。
(定員100名。定員になり次第締切させていただきます。)
申し込み先(事前申し込みください)
https://kyoto-u-edu.zoom.us/meeting/register/tZYoc-qvrzgoGdVDAqny96Z6cq3oJal1D_eQ

登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
話題提供
厚井 高志 先生
北海道大学 広域複合災害研究センター
気候変動で激甚化する北海道の土砂災害にどう備えるか?
プロフィール:
北海道大学広域複合災害研究センター准教授、博士(農学)
専門は砂防学。自然に携わる仕事を目指し大学で森林科学を専攻。人間の活動が森林環境に与える影響を明らかにしようと意気込むも、その前に自然な状態の土砂の動きを知る必要があると考え、特に地震や噴火後の土砂動態を研究。学位取得後は(一財)砂防・地すべり技術センターにて防災実務のほか、多くの土砂災害現場で調査に従事。その過程で住民の防災意識と避難行動との関係についても興味を持つ。2019年より現職、2021年より副センター長を拝命。

三上 直之 先生
北海道大学 高等教育推進機構 高等教育研究部
民主主義の刷新で気候変動に対処する ― 気候市民会議という方法
プロフィール:
北海道大学高等教育推進機構・同大学大学院理学院准教授。東京大学文学部卒、同大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。北海道大学CoSTEP特任准教授などを経て、2008年から現職。専門は環境社会学、科学技術社会論。無作為選出型の市民会議(ミニ・パブリックス)の手法を、環境政策や新たな科学技術の問題に応用する可能性を、自ら実践も行いつつ研究している。代表を務める研究プロジェクトの一環として、2020年に札幌市などとともに国内初の気候市民会議を実施した。著書に『気候民主主義—次世代の政治の動かし方』(岩波書店)など。

コーディネイター
岡田 成幸 :北海道大学名誉教授
プロフィールとコーディネイトのスコープ:
1953年札幌市生まれ。現在、北海道大学広域複合災害研究センター客員教授。専門は建築系地震防災計画。
タイトルは[炎上必至“自助中心主義対策にあえてもの申す”]ですが、これは本討論の起爆テーマです。主題は、それを承けて[長期的対策の政治的意思決定に民主主義は正解か]についてじっくり議論してみたいと思っています。今日、世界の停滞と衰退は民の声が届かない劣化した民主主義にあるとよく言われています。しかし元々、災害対策はテクノクラートによる一方向的(=非民主主義的)なものがほとんどです。対策決定にも民主主義が必要なのでしょうか。民主主義の新たな技術的提案として熟議民主主義が注目されています。今回は、三上直之先生と厚井高志先生と共に議論を深めてみたいと思っています。

主催
日本自然災害学会
世話人
北海道地区 高橋浩晃 (北海道大学大学院理学研究院地震火山研究観測センター)
問い合わせ先
sai@jsnds.org (事務局)
ホンネで語ろう「ぼうさい」ナイトバー

第6回 復興のホンネ-東日本大震災でのできごと-

バーテンダー
東北大学災害科学国際研究所 准教授 佐藤翔輔
総括・常連の客
東北大学災害科学国際研究所 教授 佐藤健
Speakers
姥浦道生
東北大学大学院工学研究科教授、博士(工学)
専門は都市・地域計画
1973年生まれ、富山県出身。2003年東京大学大学院工学研究科博士課程満期退学。 豊橋技術科学大学COE研究員、大阪市立大学工学部助手、東北大学准教授を経て、2020年より現職。震災発生後は、宮古市や塩竃市の国交省監理委員として復興計画の策定に関与、特に小規模集落のあり方について悩む。 石巻市においても地域の人たちと独自の中心市街地の復興計画を策定するとともに、市街地部の復興事業推進のための市の会議の座長を務め、中心市街地の復興のあり方について悩む。

苅谷智大
株式会社街づくりまんぼう 街づくり事業部 部長
1985年愛知県生まれ。東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了後、2013年石巻市へ移住。 日本学術振興会特別研究員を経て2015年株式会社街づくりまんぼうに入社。震災後の中心市街地のマスタープランづくり、空き地を活用したI・Uターン者のチャレンジショップ「橋通りCOMMON」の企画運営、北上川の河川堤防の利活用業務など、地域の荒波に程よく揉まれながらも邁進中。博士(工学)。

藤本久子
三陸河北新報社(石巻かほく) 編集局編集部
石巻市雄勝町出身、東日本大震災当時は中学3年生。震災を機に雄勝を離れ、市内に。 東北学院大文学部歴史学科卒。ゼミ内では宮城野区新浜地区のフィールドワークに取り組む。2018年4月、三陸河北新報社(石巻かほく)に入社。現在は記者として石巻地方のスポーツを中心に、雄勝町の取材を担当。

日時
2023年4月27日(木)21:00-22:30
開催方法: zoom
以下、URLからお申し込みください。
(定員100名。定員になり次第締切させていただきます。)
申し込み先(事前申し込みください)
https://kyoto-u-edu.zoom.us/meeting/register/tZctc-uoqzgqHN0dmlWgiMeh5t6rGnxfTDXw

登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
主催
日本自然災害学会
世話人
東北地区 佐藤健、佐藤翔輔(東北大学災害科学国際研究所)
問い合わせ先
sai@jsnds.org (学会事務局)

第5回 知っておきたい災害保険の現状と今後

 被害からのすみやかな回復のためには、リスクファイナンスに期待される役割は大きい。一方で、激甚な災害が想定される中で、リスクファイナンスをめぐって、様々な課題も見えてきている。2023年は、関東大震災から100年目にあたり、首都直下地震など、大都市圏をおそう巨大地震災害への関心も高まっている。また、近年、激甚な気象災害が立て続けに発生している。令和元年東日本台風の被害額は約1兆8,800億円となり、平成30年7月豪雨による被害額(約1兆2150億円)を上回り、津波以外の単一の被害額としては、統計開始以来最大の被害額となった。災害の激甚化に伴い、被害額も巨額なものになっており、このような被害からどのように回復するかは重要な課題と言える。
 そこで、今回のイブニングカフェでは、「災害保険」をテーマとして、これまでに得られた課題や今後の展望等についての議論を行う。
日時
2023年2月16日(木)15:00-16:15
開催方法: zoom
以下、URLからお申し込みください。(事前申込制)
(定員100名。定員になり次第締切させていただきます。)
申込URL
https://kyoto-u-edu.zoom.us/meeting/register/tZEtcu2rqT0rHNCMEBRuxVPGFI7WR86r-2pB

ご登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
スケジュール
3:00-3:05 趣旨説明
3:05-3:45 話題提供
 関西大学社会安全学部 桑名謹三 准教授
  「災害保険をめぐる昨今の動向と課題」
 NHK 報道局社会部 周英煥氏
  「水害被災地への取材を通して見えてきた水害保険の現状」
3:45-4:10 フリーディスカッション
4:10-4:15 まとめ
主催
日本自然災害学会
世話人
日本自然災害学会関東地区
大原 美保 (ICHARM)・ 齊藤 さやか (東北大学)
問い合わせ先
sai@jsnds.org (学会事務局)

第4回 個人的なケアの経験と、ケアとしての避難学試論

Speaker
長岡技術科学大学 環境社会基盤系 松田曜子さん

専任教員として着任し5年目の2020年、私は子どもを授かり翌年母になりました。育休を経て復帰し 1 年が経ちます。執筆に没頭できる時間は削られ、体力は奪われ、移動の自由は制限され、研究者としての成果を築く上では不利なことが増えました。一方、子育ては出産の日から今日まで一日も絶えることなく続く、日々のケアの積み重ねですから、これを継続することで研究者としての私にも大いに影響を与えてくれたと感じています。その一つが、今の避難の考え方における「ケア」の視点の欠如です。

いやいや「避難行動要支援者」を巡る議論は、近年充実してきているのではないかという声もあるでしょう。しかし、今の避難の考え方、すなわち「体力もあり合理的に行動できる多数者には、合理的判断を促す精度の高い情報提供を行い、体力がなく、非合理的な行動を取ってしまう「弱者」には、レベル 3 という時間的猶予と付加的な援助を加えればよい」という見立て自体が、多数者による一方的な視点の押しつけではないだろうか・・・と考えるに至りました。

ケアの倫理論者ジョアン・トロントは、ケアについて「わたしたちがこの世界で、できる限り善く生きるために、この世界を維持し、継続させ、修復するためになす、すべての活動」と定義し、それは「常に関係的」だと述べています。災害時の避難が「犠牲者の数を減らしたい」人のために行われるのではなく、「私たちができる限り善く生きるために」行われるものだとすれば、これはまさにケアの営みであり、強者だろうと弱者だろうと、他者との関係性なくしては行われないものだという見立てができるのではないでしょうか。その見立てに基づいて描ける避難行動モデルとはどのようなものでしょうか。

私自身も今答えを持ち合わせているわけではありません。ぜひ、参加者の方々と一緒に考えてみたいと思います。


日時
2022年12月20日(火)15:00-16:00
スケジュール
前半30分話題提供、後半30分意見交換
開催方法: zoom
以下、URLからお申し込みください。
(定員100名。定員になり次第締切させていただきます。)
申し込み先(事前申し込みください)
https://zoom.us/meeting/register/tJcrf--hrzkrGtHaMqCfTFmm8ZX2CTqNEayU

登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
主催
日本自然災害学会
世話人
日本自然災害学会中部地区
小山 真紀(岐阜大学)・秦 康範(山梨大学)
問い合わせ先
sai@jsnds.org (学会事務局)

第3回 本音で語ろう「これからの関西の防災」

防災を専門的に学ぶ大学生と防災をまったく専門としない大学生に「関西の防災」に関する率直な思いを語ってもらいます.両者の対比をもとに、防災を進めるための課題やその解決方法について、参加者のみなさんと一緒に話し合いたいと思います.
日時
2022年10月20日(木)15:00-16:30
定員
40名(対面会場), 50名(オンライン会場)
※ 対面会場はワンドリンク制(参加者負担)
会場
対面会場(高槻市「安満遺跡公園」内 レストラン「ファーマーズクラブ」), オンライン会場
申込フォーム
https://forms.gle/qJd36dcuj1XMbDE96
主催
日本自然災害学会
世話人
奥村与志弘・城下英行
連絡先
日本自然災害学会 事務局
email: sai@jsnds.org

第2回 子供たちへの防災教育 と“モヤモヤ”

日時
2022年8月25日(木)15:00-16:15
開催方法
zoom
申込方法
以下、URLからお申し込みください。
(定員100名。定員になり次第締切させていただきます。お申込みと共に、事前アンケートにもご協力下さい。)
https://zoom.us/meeting/register/tJcode6sqTkiEtEU7VbLo2-G8hXlN5vYtJeQ
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
主催
日本自然災害学会
連絡先
日本自然災害学会 中国・四国地区世話人 徳島大学 井若和久・金井純子
email: junko.kanai@tokushima-u.ac.jp(金井)
趣旨
 防災教育は、学校や地域のみならず、様々な機会・場を通じて、1.それぞれが暮らす地域の、災害・社会の特性や防災科学技術等についての知識を備え、減災のために事前に必要な準備をする能力、2.自然災害から身を守り、被災した場合でもその後の生活を乗り切る能力、3.進んで他の人々や地域の安全を支えることができる能力、4.災害からの復興を成し遂げ、安全・安心な社会を構築する能力、といった「生きる力」を涵養し、能動的に防災に対応することのできる人材を育成するために行われます(文部科学省)。
 皆さんは、防災教育に関わったことはありますか?小中高の先生はもちろんのこと、防災士として、自主防災会として、防災や自然災害の専門家として、様々な形で協力している(したことのある)方も多いと思います。しかし、「子供たちに何をどう教えるべきか分からない」「防災の指導に自信がない」「教育効果が見えづらい」「指導者の自己満足になってはいないか?」など、指導者は多くの悩みを抱えているようです。今回は、そのような課題を乗り越えながら、学校等と連携して防災教育を実践されている講師2人をお迎えします。ディスカッションを通して、防災教育の実践方法とモヤモヤについて語りましょう。きっと、皆さまのお悩み解決につがる良いヒントが得られることでしょう。
スケジュール
15:00-15:05 企画の趣旨説明とスケジュール
15:05-15:35 話題提供(15分×2人)
15:35-16:05 フリーディスカッション
16:05-16:15 まとめ
Speakers
徳島大学環境防災研究センター助教 松重 摩耶 氏
「四国防災八十八話などの防災教育活動について」
愛媛大学防災情報研究センター 特定教授 山本 浩司 氏
「事前復興の視点から学ぶ防災教育について」
松重 摩耶 氏
山本 浩司 氏

第1回 「くまもとクロスロード研究会の実践と課題」について語る

日時
2022年6月23日(木)16:30-18:00
開催方法
zoom
申込
以下、URLからお申し込みください。
(定員300名。定員になり次第締切させていただきます。)
https://kyoto-u-edu.zoom.us/meeting/register/tZEsdu-srD0oGdZlF6N61nfh-K6FRjf-XF3M
登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
連絡先
日本自然災害学会 九州地区世話人 熊本大学 竹内裕希子
email: yukikot@kumamoto-u.ac.jp
スケジュール
16:30- ホンネで語ろう「ぼうさい」イブニングカフェ 趣旨説明
16:40- 九州地区話題提供の趣旨と本日のスケジュール
16:45- 「くまもとクロスロード研究会の実践と課題」
17:15- フリーディスカッション
17:50- まとめ
Speakers
徳永伸介
消防士。くまもとクロスロード研究会代表。「火消しを仕事に人の心に灯火をともす」をモットーに活動中。
松里健一
防災士。くまもとクロスロード研究会事務局長。まちなか防災について試行錯誤中。
田中尚人
熊大准教授。くまもとクロスロード研究会幹事長。まちづくりをアクションリサーチ中。